最近、ご依頼を受ける不貞調査のなかで、対象者が出会い系サイトや、マッチングアプリを利用し不特定多数の相手と接触する事案が増えております。
調査を実施する我々としても毎回接触相手が違うとなると、なかなか調査が面倒になります。
たいていの不貞調査の場合は、特定の相手だけですが（希に２人いる場合もありますが）、毎回接触する相手が違うとなると対象者の行動パターンが定まらず、対象者と相手が、待ち合わせし接触しても、短時間で別れたり、対象者の車両に相手方が、または対象者が相手の車両に乗り込むも、少し車を走らせコンビニ等の駐車場に停まり、しばらく車内で会話し別れてしまうとなると、不貞の証拠を押さえられずにまた次回と、調査が面倒になってしまいます。
もちろん、接触し直ぐにホテルに入る場合や、ひと目につかない駐車場に移動して数時間車内に対象者と相手方が乗車したままの場合もありますが、なかなか毎回接触相手が異なると、対象者自身も初めて会う相手に合わせなければならなくなり、動きが変則的になる分どうしても調査に労力がかかってしまいます。
労力がかかる理由としては、対象者がアプリ等を介してやり取りした相手と明日どうやら接触する可能性が高いとなっても、急に対象者や相手がドタキャンしたり、対象者が相手と約束した時間に待ち合わせ場所に行くも結局、相手側が現れなかったりまた、対象者と相手が接触はしたものの、何か思っていた感じと違ったのか、直ぐに別れてしまうと、結局また対象者が別の相手との接触をする日時を待って調査を実施しなければならなくなってしまいます。
ただ中には、出会い系サイトや、マッチングアプリで知り合った特定の人物と定期的に接触し、不貞関係を関係を継続させる対象者もおりますので、通常の不貞調査の様に調査を進めていく事が可能な場合もあります。
例えば、ご主人が出会い系サイトで不特定多数の女性と接触し、毎回別の人物とラブホテルに進行した場合においては、相手は違えど、ご主人が継続して肉体関係に至っている訳ですので、このご主人は不貞行為に至っているとなります。
しかし、出会い系やマッチングアプリを利用して接触した相手とはその日限りで、その後接触する事は無い場合がありますので、相手に対して慰謝料の請求をしたいところですが、接触の頻度が少ないと、相手の素性を把握する事は困難になってしまいます。
先日、調査対象者のご主人が、自宅を出てコンビニの駐車場で、出会い系サイトで知り合った女性と待ち合わせ、市街地のラブホテルへ進行しました。
対象者のご主人は、約１時間程で女性とホテルを出て、女性と待ち合わせたコンビニに戻り、女性を下車させて自宅に戻りましたが、対象者と別れたその女性はそのコンビニに留まったままで、約１５分程が経過した後、またそのコンビニに進行したまた別の男性の運転する車両に乗り込み発進しました。
追跡はしませんでしたが、その女性はまた別の男性とホテルに向かったと思われます。
この女性を継続して注視しておけばいずれ同女の素性も判明すると思いますが、以後ご主人が同女と接触しない場合や、同女を注視するにも調査時間がかかり、不特定多数と接触するパターンの不貞調査はどうしても、型にはめ込む作業が出来ずに色々と面倒な場合が多いです。
しかしながら、去年お受けした事案では、ご主人からのご依頼で、妻がマッチングアプリを利用し、同じ県内や、県外の男性複数人と接触し肉体関係に至っているといった状況でした。
依頼者のご主人も徹底的にやります！と、並々ならぬ強い気持ちで奥さんの不貞調査を実施され、結果接触した男性の内の４人に対して慰謝料請求をされました。
この内の３名については、弁護士を入れた協議で話がついたところで、もう１名に対しては、先月から請求に向けてまた弁護士さんと段取りに入られました。
この様に近頃、出会い系サイトやマッチングアプリを利用して不貞行為に至っているといった事案の調査依頼が増えております。
対象者の生活のパターンで、相手は違えど、毎回接触する日時が粗方同じ場合は調査もそこまで難義はしませんが、やはり不特定多数の人物と何時、どこで接触するかわからないとなると調査もなかなか労力がかかってしまいますといった内容のご説明を今回はさせて頂きました。
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